フレキシブルコンテナのJIS⑥【繰返し頂部つり上げ試験】
今回はJIS⑥の記事になります。
JIS①の記事の中でコンテナの製品性能試験方法は3種類ありました。
他の2種類の試験については以下の記事にて説明をしております。
どんな内容だったかな?と振り返りたい方は以下の記事からご覧下さい!
今回は製品性能試験、3種類の内の【繰返し頂部つり上げ試験】についての記事となります!
試験はクロスシングルとクロススタンダードで実施する内容が異なります。
クロスシングルとクロススタンダードの違いについては下記の記事をご覧ください!
フレキシブルコンテナのJIS②【クロスシングル・クロススタンダード】
試験機械は2パターンありまして、非危険物用フレキシブルコンテナ JIS Z 1651:2017に記載がございます。
「①懸架フレームにつるされたコンテナに、上方又は下方のいずれかから固定された圧力盤を用い、
懸架フレームに上向きの力を徐々に負荷する試験方法。」
「②固定した懸架フレームにつるされたコンテナに、上方から固定された圧力盤によって、
下向きの力を徐々に負荷する試験方法。」
※非危険物用フレキシブルコンテナ JIS Z 1651:2017 引用
と、文字だけだと難しい内容ですが、
要するに、フレキシブルコンテナを大きい力で引っ張り上げて、問題がないかを試験する装置です。
試験内容は以下の通りです。
※SWLとは・・・
フレキシブルコンテナを使用する際に安全に使用できる最大の荷重。単位はN(ニュートン)です。
難しい内容ですが、簡単に説明すると、
クロスシングルの場合は、安全使用荷重の2倍の力を30回加えたあと、最後に5倍の力を加える試験を行います。
クロススタンダードの場合は、安全使用荷重の4倍の力を70回加えたあと、最後に6倍の力を加える試験を行います。
試験中に破袋しないこと、試験終了後に底部等から中身の漏洩が見られなければ合格です!!!
今回でJISの製品性能試験については最後になります。
JIS試験の内容についてこんなことやっているんだな~と思って頂ければ幸いです。
その他のJISの材料性能試験
材料(原反・ベルト)の試験については⑦~⑪の記事でご紹介しております!
フレキシブルコンテナの製品性能試験についてもっと知りたい!!
ここはどういう内容なんだろう?等ご質問、ご意見ございましたら
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