フレキシブルコンテナのJIS⑤【積重ね圧縮試験について】
今回はJIS⑤の記事になります。
JIS①の記事の中でコンテナの製品性能試験方法は3種類ありました。
どんな内容だったかな~?という方は下記の記事をご覧ください。
今回はその中でも積重ね圧縮試験について見ていきます。
お客様の中でもフレキシブルコンテナを倉庫に3段重ねなどをして
保管をしていると思います。
積重ね試験圧縮試験は、フレキシブルコンテナを積重ねても、
破袋しないのか安全性を確認する試験となります。
もし保管している際に、下のフレキシブルコンテナが破袋すると
上のフレキシブルコンテナが崩れて落下してくるなどの
事故につながる場合がございます。
試験内容は、積重ね段数が2段の場合と、積重ね段数が3段以上の場合で
変わってきます。
フレキシブルコンテナのJISは積重ね段数で考えていきます。
そのため、一番下のフレキシブルコンテナは段数に含めません。
例:
〇積重ね段数:2段 を倉庫で保管する想定の場合
4×SWL(安全使用荷重)×6時間
となります。
安全使用荷重は1tと仮定しております。
1kg =9.8N(ニュートン)となるため、
1t(1,000㎏)=9800Nの為、今回9800Nで計算をします。
1tを充填重量とするバッグの場合は、4×9800= 39,200Nの力が加わります。
〇積重ね段数:3段以上の場合
N(積重ね段数)×1.8(積重ね安全係数)×SWL(安全使用荷重)×6
となります。
今回は仮に4段積重ねをして倉庫保管を検討する場合を考えていきます。
1tを充填するバッグの積重ね段数が4段の場合、
4×1.8×9800=70,560Nの力が加わります。
これだけの力を加えても、フレキシブルコンテナに異常が見られなければ
積重ね圧縮試験は合格となります!!
次回の記事は、頂部吊上げ試験となります。
to be contineud….