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2024年問題と紙袋積載・輸送効率 Part3
今回は、前回紹介した広幅袋に+αの機能を取り付けることで、広幅でもお客様の充填設備にフィットする
“アジャストバルブ”
をご紹介させていただきます。
“アジャストバルブ”とは何なのか…の前に、前回ご紹介した広幅袋のおさらいです。
前回の記事で、
袋の容積は「縦寸法」×「胴幅」×「底幅」で大まかに決まります、
とご紹介いたしました。
それをふまえ下の図をご覧ください。
パレットから紙袋がはみ出しております。
お客様の荷姿はこの様になっておりませんか?
逆にこちらの図では、パレットに余裕を持って積載できております。
前回紹介した広幅を採用して、高さ方向に逃げていることで、
パレットからのはみ出しが無くなりつつも、容積は同量を保っております。
ただ、底幅を広くするとお客様の充填ノズルに弁口サイズがあわなくなってしまいます。
そのような状況を解決するのが“アジャストバルブ”です!
アジャストバルブの一例をご紹介します。
①通常の両底貼外弁袋
底部と弁口の幅が同じサイズですね。
数値的に示しますとこちらの紙袋は、底部・弁口共に幅が92mmです。
②アジャストバルブ
ひと目見て底部と弁口の幅のサイズが違うことがわかると思います。
弁口の幅は①と変わらず92mmですが、底部の幅がなんと130mmとなっており、
袋の厚みを約40mm増すことが出来ております!!
②の状況で縦800mm、胴幅495mmの紙袋だった場合、底幅が40mm増えた際の容量計算をします。
(800mm×495mm×40mm)÷1000000=15.84リットル
※補足…1000000で割るのは“mm”を“㎥”に変換するためです。
1立方メートル=1000000ミリリットル
となりますので、実質16リットル程増量しているわけです。
この16リットル増えた分を、紙袋の縦と胴幅寸法を縮めることでパレットに収めるサイズにするというのが
アジャストバルブを使用した紙袋積載効率化となります。
長くなってきましたので、次回は
・実際のアジャストバルブの充填積載の様子
・そこから得られる具体的効果
をご紹介させていただきます。
次回も是非お楽しみに!!
2024年問題の他にも紙袋に関するお困り事など有りましたら、鈴与マタイにご連絡下さい。
誠心誠意ご対応させていただきます。