フレキシブルコンテナのJIS⑨ 【耐熱性試験について】
今回はJIS⑨の記事になります。
JIS①の記事の中でフレキシブルコンテナの材料性能試験は5種類ありました。
フレキシブルコンテナのJIS①【JISとは?】
前回に引き続いて今回は耐熱性試験についてです。
耐熱性なんてフレキシブルコンテナでなんで試験するの?と疑問に思いませんか?
フレキシブルコンテナの原料はPPです。
同じPPからできたバケツで例えると、
お湯程度の温度なら日常で使うには
問題ないですが、どろどろの溶岩を入れたらバケツは溶けてしまいます。
流石に溶岩程の高温ではなくても耐熱の限度を超えると
フレキシブルコンテナの原反が劣化する恐れがあります。
そこで試験を実施し耐熱性を確認しています。
※この試験はフレキシブルコンテナ本体原反に対する試験です。
試験内容
はじめに、フレキシブルコンテナから切り取った原反2枚を重ね1組にします。
この原反を板で挟み1㎏の重りを載せ恒温槽の中で70℃の熱負荷を1時間かけます。
※試験は70℃で実施していますが、試験規格ですので70℃まで安全ということではありません。
その後、取り出した1組の原反を1枚ずつに引きはがした際に
表面に亀裂、粘着、損傷、皮膜の剥離等ないか確認します。
異常がなければ合格です!
以上が耐熱性試験の内容です。
次は耐寒性試験について見ていきましょう!