フレキシブルコンテナのJIS⑦ 【耐水性試験について】
今回はJIS⑦の記事になります。
JIS①の記事の中でフレキシブルコンテナの材料性能試験は5種類ありました。
今回はその中でも耐水性試験について見ていきます。
※耐水性試験はフレキシブルコンテナの本体原反、吊りベルト・吊りロープに対する試験となります。
耐水性なんてなんで試験するの?と疑問に思いませんか?
例えば濡れた紙はふにゃふにゃで脆くなりますよね。
コンテナバッグは例えば1tと重い物を充填することもあって破れると大変です。
そこでJISの耐水性試験を実施して耐水性能を確認しています。
前述
引張強さ試験とは…フレキシブルコンテナから切り取った原反の両端を試験器具を使い、
綱引きのように引っ張ります。そして原反が破断した際の荷重を計測します。
引裂強さ試験とは…フレキシブルコンテナから切り取った原反に内側に向けてズボンのように切り込みを入れ、
切れ込み箇所、ズボンに例えると股下の足を通す部分を試験機で
反対方向に引っ張り原反が破断した荷重を計測します。
試験内容
まずフレキシブルコンテナから切り取った原反を2枚用意します。
ここでは、原反1(水に浸す)、原反2(水に浸さない)と呼ぶことにします。
(原反は同じものを使用しています。)
①原反1を約24時間完全に水に浸して乾かした後に引張強さ試験、引裂強さ試験をして結果を記録します。
②原反2を水に浸さず両端を引張強さ試験、引裂強さ試験を行い結果を記録します。
①と②の記録を比較し水に浸した原反の強度が浸す前と比べ85%以上あれば試験合格です
フレキシブルコンテナの本体原反同様、吊りベルト・吊りロープも同じ内容で試験を実施します。
以上が耐水性試験の内容となります。
次回は耐候性試験について見ていきましょう!